
【制作】お気に入りのChidoriとTrackpad活用の為の木製トレイ
数年前によく使っていたキーボードやマウスですが、趣味と実益を兼ねて買い揃えてゆくうちに、少し前のものはだんだんと使わなくなってきてしまいます。新しいものは欲しいけれど、気に入ったものも使ってゆきたい。
そこを両立するために、リニューアルというか、レイアウト面で仕立て直すことはできないかなと思ったのが、今回の制作のきっかけです。
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ここ最近一体型キーボードで流行っている、真ん中にトラックボールを置いたレイアウト。これを手持ちのキーボードとトラックパッドで似たような形にできれば、またしばらくは使い続けることができるのではないかと思ってのレイアウト検討です。
なんとなくしっくりとしはじめました。
最初は画用紙に手書きで、次にイラレでデータを作り、ダンボールをレーザーカットして試しています。
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レーザーカットしたダンボールをさらにハサミやカッターで加工して考えました。だいたいこんな感じかなと決定。加工したダンボールの寸法を測ってデータを修正します。
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レーザー加工機出動です。今回は数年前に検討用で購入した、エンジュの突板が貼ってあるMDF板を活用しました。エンジュは道管が太くて、キーボードのプレートにするにはちょっと引っかかりが気になるところもあり、お蔵入りにしていました。
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レーザーカット完了。
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仮に重ねてキーボードとトラックパッドを置いてみます。
なかなかいい感じになりました。
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それでは組み立てに入ります。
何層かにわけてカットした板を、木工用ボンドで貼り付けてゆきます。長い間保管していたので板が反ってしまっていましたので、接着した後にテープで固定し、さらに重しを載せて一晩。
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三つのパーツになりました。
これをさらに接着してゆきます。
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接着の前に、レーザーカット後、微調整で手作業でカットした箇所がいくつかありましたので、水性ステインで端面を塗ってごまかします。
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接着完了。
いい感じです。
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裏面はこんな感じです。
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突板の表面にオイルを塗ってゆきます。
今回は家具などによく使われる定番のワトコオイルを使いました。
着色剤も入っているので、どのような変化になるのかなと試したいところもあっての購入。
こちらは塗った後ですが、色が濃くなりました。少し濃すぎたかなと思うくらいです。また乾燥後は、板の表面があきらかに硬くなりました。ニスを塗ったような硬さです。ワトコオイルが使われる理由がわかった気がしました。
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キーボードとトラックパッドを装着してゆきます。とはいえ置いているだけです。寸法をがんばったので、かっちりはまっていい感じです。トラックパッドはBluetooth接続なので置いているだけです。
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トラックパッドの電池部分のふくらみを使ってひっかけている感じです。
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キーボードは木製ボードの間からケーブルが出せるようにしています。TRRSケーブルのしまい方はもう少し考えてもよかったかもしれません。
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完成です。TRRSケーブルの処理と、少し厚みがありすぎたなという点、あとはリストレストの余白をもう1cm大きくすべきだったかなという反省点はありますが、それほど手間をかけずにそこそこな見た目のものが作れましたので、満足しています。
構造としては簡単ですので、ぜひ皆さんも、お手持ちのキーボードの活用がてら、工作してみてはいかがでしょうか。
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