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【COLUMN】キーキャップを染めてみました(2)

※キーキャップを染めてみました(1)の続きを記します。
(作業における注意点は(1)をご覧ください)
https://talpkeyboard.net/news/5a59a40cc8f22c513a002434

鍋のお湯が沸騰したら、弱火にして染料をお湯に入れてゆきます。染料の容器内側のキャップがかなり取れにくい構造になっていますので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。キャップを外す前に、容器をしっかり振って撹拌します。染料をお湯に入れたら、しゃもじでかきまぜつつ、PCB製プレートを沈め、ざるにキーキャップを入れて、染め物を始めます。実はこの時、PCB製プレートの置き方をミスしてしまいます(後で記します)。

10分少し経過したキーキャップです。すでにグレーに染まり始めています。赤のキーキャップも、少し黒くなってきました。先に紹介した事例では、火からおろして15分で一回休んで、再度火を入れて15分、というような書き方をしていましたが、今回は染料の説明にしたがい作業を行いました。

さらに煮つつ、染料が均一になるようにしゃもじでかき混ぜます。また、なんとなくお湯が少なくなってきたので、少し水を足したりもしています。

25分程度経ったものです。しっかり黒くなったような気がします。ここで火を止め、キーキャップとPCB製プレートを鍋から出して、水でしっかりと洗います。鍋には黒ずみがついてしまい洗っても落ちませんが、調理には使いませんので、そのままにしました。

そのまま一晩乾かします。PCB製プレートですが、実は鍋に沈めた時に、二枚まとめて底に貼り付いてしまい取れないので、あきらめて放置していました笑。そのせいで、格子模様がプレートに残ってしまいました。裏はしっかり染まっていましたので、今回はよしとします。

キーキャップは今回、中古で印字がされているものを使いました。うっすらですが、印字の凹凸が残ってしまっているのがわかります。色については、しっかりと黒には染まっていますが、つや消し黒の状態です。これはこれで渋いんのですが、好みがわかれるかもしれません。

耐久性ですが、染めたキーをしばらく使ってみて、また状況を報告しようと思っています。一週間ほど使った時点では、特にはがれは起こっていません。また他の色も、また試してみるようにします。

今回は、ポリエステル系染料を用いて、PBT製キーキャップを染める作業を紹介しました。もしご自宅に、いらなくなったキーキャップがたくさんある方(そんな方かなり少数派ですが)は一度試してみると面白いかもしれません。